代替できない人材などいらない

よく「取って代わられる人材になりたくない」とか、「自分だけの価値を発揮したい」という人がいるけれども、組織にとっては。「〇〇さんがいないと成り立たない」というような「誰かがいないと困る」という状態は致命的欠陥だと言わざるをえない。
管理体制やポジションではなく、属人性に頼っている組織は非常に問題を抱えている。
なぜなら優秀な人が去ってしまったら成り立たない組織は、組織ではないから。

むしろあるべき組織というのは、「優秀な人が作ってきた施策や流れを、誰にでもできる仕組みに落とし込むことができている」組織だと思う。

極端な話、派遣で入ってきたばかりの人でもできる施策に落とし込むことが重要。
判断基準までマニュアル化してルーティン化していく、そしてもはや人間がやる必要もなくし、システムに託すまでにするのが優秀な人の仕事。

多くの人は、「自分だけの価値」を追い求める。
でも、残念ながら達成できる可能性は低い。多くの仕事は、後人者でも同じようにやっている。社長でさえ、取って代わられている。
孫正義堀江貴文、前田裕二クラスを目指すならまだしも、大抵の人は、「自分しかできないこと」をやるのではなく、「誰にでもできるような仕事」にすることを目指したほうがいい。