経済合理性にあった施策を(パート②)


世の中には経済合理性にあっていない制度が多いという話の第2段として、「子供を持つことと、長生きすること」

「子供を持つと金がかかる、長生きすると国から長生きしない人よりも金がもらえる」というのが一般的な考えだ。
しかし、冷静に考えてみると、
「子供を持つことは経済的にプラスである」なぜなら、人口が増えることは経済発展につながるからだ。
一方、働かずに年金をもらい、医療費がかかる高齢者は、経済的にだけの極論でいえば悪だ。

このように整理すると
「子供を作るという社会的、経済的に良いことをしているのに、金銭的な負担が重くなっている一方で、長生きをして金食い虫(悪い表現ですいません)になっているのにも関わらず、行政サービスが手厚いという」
という矛盾が見えてくる。

このような矛盾を少しでも解決するために
後期高齢者医療制度」ができたと私は思っている。
簡単にいえば、少し長生きして人は医療費は多く払ってねという制度だ。
長生きは金食い虫なので、税金を多く払うといういい制度だと思う。
成立した当初は、「高齢者いじめ」だの言われたが、誰も変えようとしない。方向性が間違っていないからだ。

子供を産むということは社会的にプラスなことであり、歓迎するべきことだ。だからこそ、金銭面でせめて「トントン」くらいしないと子育ての苦労と割に合わない。
今までが「子供が好き」とか「子供は作るもの」といった宗教に近い、感情論に頼りすぎていたのだと思う。